太平洋でのクロマグロの親の魚の資源量は、乱獲などで大きく減少したが、国や地域ごとに漁獲枠を決めるなどした結果、資源量は回復基調に戻りつつある。先月28日からきょうまで、フィジーで中西部太平洋まぐろ類委員会が開かれ、日本や米国、中国や韓国など加盟する26の国と地域が参加した。来年の太平洋でのクロマグロの漁獲枠が議題になり、日本の近海を含む中西部太平洋での30キロ以上の大型のクロマグロの漁獲枠を、これまでの1.5倍に増やすことで合意する見通し。また、30キロ未満の小型のクロマグロは、今より10%増やすことでも合意する見込み。漁獲枠が増えれば、来年1月から再来年3月までに日本が漁獲できるクロマグロは、大型が2800トン余り増えて8421トンに、小型が400トン増えて4407トンになる。水産庁は、都道府県などへの割りふりを今後、議論することにしている。