和歌山県串本町の発射場からきょう打ち上げられるのは、東京のベンチャー企業スペースワンが開発した固体燃料式の小型ロケット「カイロス2号機」。ロケットには台湾の宇宙機関や京都のベンチャー企業などの5つの小型衛星が搭載されている。打ち上げから50分余り後に高度500キロ付近で衛星を切り離し予定の軌道に投入する計画で、成功すれば民間企業単独の打ち上げとしては国内で初めてとなる。初号機は今年3月、打ち上げの直後に爆発し失敗していて。開発した企業は対策を講じた上で2号機の打ち上げに臨む。世界的に人工衛星の打ち上げの需要が高まる中、企業は低いコストで衛星を宇宙に届ける宇宙宅配便を目指し、2030年代には年間30回、ロケットを打ち上げたいとしている。天候などに問題がなければカイロス2号機はきょう午前11時に打ち上げられる予定。