北大路欣也はきのう、今年7月に閉館するTOEI最後の直営劇場、丸の内TOEIで行われた映画「仁義なき戦い 広島死闘篇」の舞台挨拶に登場した。組織に翻弄される若いヤクザたちの友情・裏切り・戦いを描く仁義なき戦い。広島死闘篇は日本のヤクザ社会でも壮絶を極めた広島ヤクザ構想が描かれている。北大路欣也が主人公のヒットマン山中正治。その山中と敵対するヤクザ大友勝利を千葉真一が演じたシリーズの最高傑作とも名高い作品。北大路欣也は菅原文太さん主演の第1作を見て、2作目があるならば出演したいと深作欣二監督に直談判したことから出演が決まったという。イベントではこの作品に秘められた裏話を明かした。北大路欣也は「千葉さんから受けた波動 エネルギーが頭の中にこびりついていて、本を読んでいるうちに大友勝利が出てくると千葉さんの顔が出てくるんですよ」などと話した。当初は千葉さんと演じる役が逆だったという。北大路欣也の俳優人生について聞いた。北大路欣也デビュー70周年。「僕の場合は子役として親子鷹という映画で父親の息子役で出させていたいだ。父親としては私を役者にする気はなかった。マキノ光夫というプロデューサーが来て、この役をやりなさいって言われて、父親にお前が決めろと言われた。12歳ですよ。1週間後にやらせてくださいといった。」などと話した。北大路欣也に影響を与えた2人の俳優は中村嘉葎雄と高倉健だった。北大路欣也は「早稲田の演劇界に入って友人ができて、飲んだり食ったりするとき度がすぎることもあった。そういうときに高倉健さんにばったりあって、それが気に食わなかったんじゃないですかね。いきなりアスレチッククラブに連れて行かされトレーニングをやらされた。そんな体で役者が務まるかっていわれて、それから20年間、くっついて一緒にやりました」などと話した。その経験が今の健康に繋がっているという。現在の活力になっているのは後輩の存在だった。
住所: 東京都中央区銀座3-2-17
URL: http://theaters.toei.co.jp/theaters/marunouchi1/
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