イタリア・プーリア州、G7にローマ教皇が初めて参加。ローマカトリック教会・フランシスコ教皇はAIのイノベーションを称賛する一方で「人類が直面する課題でもある」と国際ルールや規範作りを訴えてきた。いま行われている会議で世界の首脳にその必要性を説いているとみられる。背景にあるのは人類の予想をはるかに上回るAIの技術革新の速度。去年公開されたChatGPT−4。ITメディアなどの見立てではAIの性能にあたる数値が100兆ともいわれている。ことし発表された動画生成AI「Sora」も衝撃的だった。これまで生成AIは米国一強状態だったがそこに肩を並べようとしている中国。先週中国のIT大手企業が公開した動画生成AI「KLING」が作った映像。「Soraに匹敵する」と世界中が驚いた。10年以上前から習近平政権はAI分野で派遣を取ることを目指してきた。習主席は「我々は質の高い発展で全面的中国式現代化を推進している。必ず世界の発展により大きなチャンスをもたらす」と述べた。中国はAIによる共産党批判などを防ぐため政府の承認を受けないと生成AIのサービスを提供できないようハードルを設けた。