フランス・エビアンで開幕したG7サミットにアメリカのトランプ大統領が出席。アメリカとイランの間で戦闘終結に向けた合意が成立した直後の開催。トランプ大統領がその中で明らかにしたのは、自身が署名したという戦闘終結に向けた覚書について。合意への公式な署名が行われる19日には「ホルムズ海峡は完全に解放される」などと成果を強調した。しかし停戦合意の覚書を巡っては懸念点も。双方が合意しているホルムズ海峡の開放についてイラン側は「通航料の徴収」を求めているが、トランプ大統領は「通航料も無料になるという合意が得られている」と話し、意見の隔たりが出ている。そして戦闘が停止されるエリアについても、アメリカとともに戦うイスラエルはレバノンにいる親イラン組織・ヒズボラへの王撃を続けている。イラン側は「レバノンを含むすべての戦線で戦闘が停止されることで合意した」と強調しているが、アメリカ側は「イスラエル軍のレバノンからの撤退は含まれない」としている。実際、イスラエル軍は和平合意が発表された後にもレバノン南部を無人機で攻撃。1人が死亡したという。合意発表後、記者会見を開いたイスラエルのネタニヤフ首相は「私たちはレバノンに設けた緩衝地帯に必要な限りとどまります」とし、レバノンから撤退する考えはないと強調。アメリカ側が合意を取り付けた中で攻撃を続ける構えを見せた形だが、「彼はアメリカ合衆国の大統領で私はイスラエルの首相だ。意見が一致しないこともある」とした。イスラエルの独断、アメリカ・イラン双方の主張の違いで今後対立が再燃する可能性も残されている。日本時間きょう夕方、再び会合が開かれたG7。このあと中東をテーマとした議論が行われる予定。最大の焦点はイラン情勢で、トランプ氏の発言が注目される。
