衆議院東京15区の補欠選挙、投票日があさってに迫っている。前の法務副大臣が公職選挙法違反の罪に問われ衆議院議員を辞職したことに伴う今回の補欠選挙は過去最多となる9人が激しい選挙戦を繰り広げている。自民党は候補者の擁立を見送り公明党とともに推薦や支持を出していない。諸派で弁護士の福永活也候補は離婚後のひとり親世帯に養育費が支払われていない問題や、インターネット上のひぼう中傷対策に取り組むとしている。無所属で作家の乙武洋匡候補は生まれたときから障害があるみずからの体験をつづった著書で知られコメンテーターとしても活動してきた。国民民主党と都民ファーストの会の推薦を受け、誰ひとり取り残されない社会の実現などを訴えている。参政党の吉川里奈候補は小学生と中学生の3人の子どもを育てながら看護師として働いている。子どもたちの未来を守りたいと教育の充実や食品の安全、強い国づくりを行うことなどを政策に掲げている。無所属で元国土交通副大臣の秋元司候補は汚職事件で有罪判決を受けたが、無罪を主張し上告している。地元選出の国会議員だった実績を強調し経済対策の強化などを訴える。日本維新の会の金澤結衣候補は教育無償化を実現する会の推薦も受けている。会社員だった経験を生かし、民間目線でしがらみのない政治の実現を目指している。教育無償化や消費税減税などの政策を進めたいと主張する。諸派の根本良輔候補はIT関連会社を経営し、SNSを駆使した選挙戦を展開している。年金制度改革などを進めていくと訴えている。立憲民主党の酒井菜摘候補は江東区の元区議で看護師や助産師としても働いてきた。自身の経験や専門性を生かし、切れ目のない子育て支援や女性の健康に関する課題などに取り組みたいと訴えている。諸派で大学客員教授の飯山陽候補はクリーンな政治の実現や憲法改正による防衛力の強化などを掲げ、強くて豊かな日本を取り戻すと訴えている。無所属の須藤元気候補は格闘家などとして活動し、今回、参議院議員の任期の途中で立候補した。政党や派閥のしがらみにとらわれた古い政治の刷新や、消費税の減税などを訴えている。