グリムハウス三好屋はことしで創業100年目を迎える地元密着型のパン店。店には総菜や菓子パンなど約40種類が並ぶ。創業者の木島好一郎さんは大正15年5月に和菓子店を創業し、昭和21年にパンの販売をスタートした。きっかけは日立製作所の工場が近くにあったことで、当時2000人ほどが働いていて大量の注文があることから本格的にパン店をスタートしたそう。2代目おかみの木島美津枝さんは9歳から店を手伝い、23歳で庄市さんと結婚すると夫婦で2代目を継いだそう。学校給食の注文も増加し、昭和の時代は長年繁盛したという。そこで店の隣に3階建てのパン工場ができた。店の一日は午前5時に始まる。15人で1日におよそ5000個のパンを作る。午前6時に開店すると店に焼きたてのパンが並び、美津枝さんも看板おかみとして接客を行う。夫はすでに引退していて、息子の一哉さんが3代目店主として店を盛り立てている。家族で繋いできた下町のパン屋は次の100年に向けて歩みを続けている。
住所: 東京都江東区亀戸5