亀田製菓・ジュネジャ・レカ・ラジュ会長は日本の伝統的な米菓を80億人に届けたいと意気込んでいる。海外展開に力をいれている。背景には国内市場への危機感。年間、2人以上の世帯のせんべい購入金額は20年ほどでほぼ横ばいとなっている。今年7月に海外向けの商品開発を行う専門部署を開設し、海外出身の社員も1年で2倍以上およそ30人に増やした。会長は「コメの力をみんな、まだ分かっていない」と語っている。会長が海外戦略の要と考えているのは米菓だけでなく米そのもの。アイルランドの食品メーカーと契約を結び新たな事業の柱に育てようとしている。取り組みを通じ昨年度の海外の売上は前年度比1.5倍に増加した。