鳥取県特産の二十世紀梨のうち、露地物よりも早く出荷される、ハウス栽培の梨の出来栄えを確かめる査定会が北栄町で開かれた。二十世紀梨は、県内の356ヘクタールで栽培されているが、このうち3%ほどは農業用ハウスで栽培されていて、露地物よりも3週間ほど早くお盆の贈答品などとして出荷される。今年の査定会が北栄町で開かれ県内5か所の産地から集められた約150個の二十世紀梨をJAの担当者が1つずつ手に取り専用の器具で大きさや甘みを示す糖度を測っている。JAによると、ことしは適度な気温や雨に恵まれ、平均の重さは422.4グラム、糖度は10.5度と例年並みの出来だという。また、ことしは県内でもカメムシが大量に発生したものの、ハウス栽培については大きな被害は見られていないという。ハウス栽培の「二十世紀梨」は来月2日に販売が開始され、JAでは西日本を中心に去年よりやや少ない292トンの出荷と2億3360万円の売り上げを見込んでいる。