氾濫すれば首都機能が麻痺しかねない荒川。その弱点と呼ばれる場所で今日未明、訓練が行われた。訓練は台風などで荒川の水位が上昇し、氾濫の恐れがあるという想定で、京成本線荒川橋梁がかかる足立区と葛飾区で行われた。この場所は鉄道橋があるため、堤防が約4m低くなっていて、“荒川の弱点”と呼ばれている。足立区の訓練では、区の職員約20人が線路を横断する形で、止水板と土嚢を設置。約25分で周囲の堤防と同じ高さまでかさ上げされた。国交省などは、橋のかけ替えと堤防のかさ上げ工事を進めているが、完了するのは2037年度で、当面の間は止水板を使った応急的な越水対策が続く。