免疫の異常などで発症するとされる1型糖尿病について、京都大学医学部附属病院は、iPS細胞から血糖値を下げるインスリンを分泌する細胞を作り、シート状にしたものを、患者に移植する治験を始める方針を公表した。1型糖尿病は、血糖値を下げるインスリンを通常、毎日自分で投与する必要があり、全国におよそ14万人の患者がいるとされている。計画では、健康な人のiPS細胞からインスリンを分泌するすい島細胞の塊を作ってシート状にしたうえで、複数のシートを患者の腹部に移植するとしている。対象は20歳以上65歳未満の患者3人で、病院では、すでに治験の計画を国に届け出たということで、早ければ来年2月にも、安全性を確認する治験を始めたいとしている。京都大学大学院医学研究科・糖尿病・内分泌・栄養内科の矢部大介教授は「インスリンの注射をしなくてもいいような世界が見えてくると大変うれしい」とコメント。
住所: 京都府京都市左京区聖護院川原町54
URL: http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/
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