藤井聡太さんが前人未到の八冠を達成。快挙から一夜明け、記者会見に臨んだ。京都で行われたきのうの大一番。互いに時間を使い切り1分将棋になる。終盤藤井さんはAIの評価値はわずか1%の劣勢に。ところがその後、一気に形成を逆転。そして永瀬拓矢王座が投了。藤井さんが史上初の八冠を達成した。史上最年少14歳2ヶ月でプロ入りしたとき「実力をもっとつけてタイトルが狙える位置にこられれば」など話していた藤井さん。有言実行の初タイトルは17歳11か月。30年ぶりに最年少記録を更新した。その後も最年少で次々とタイトルを獲得。今年6月には羽生善治九段以来2人目の七冠を達成していた。今回の王座戦を前にその羽生九段は「今の充実ぶりを考えれば藤井さんが勝って八冠達成してもそんなに驚かない。将棋界の歴史に残るような将棋を指してほしいなと期待している」などコメントしていた。その言葉に応えるように藤井さんは八冠を達成してみせた。快挙を受け出身地の愛知・瀬戸は喜びに包まれた。昨夜も今朝も号外が配られた。中には藤井さんの師匠の姿も。杉本昌隆八段は「いまから新幹線の中でメールをする。おめでとうと」などコメント。八大タイトル全てで頂点に立った藤井さん。今後は挑戦を受けてタイトルを防衛する立場になる。藤井さんは「盤を挟んでしまえば立場のち外など全くない、これまでと変わらない気持ちでいいのかなと。まだまだ改善の余地は多い。どうすればより実力を高めていけるのか考えたい」などコメント。