米国みずほ証券・兼松渉さんに話を聞く。NVIDIAの新たな動きに注目。兼松さんは「NVIDIAが開催していた開発者会議において発表した新たなGPUプラットフォームのブラックウェルは市場予想以上に割安な価格設定となりAI分野におけるリードを拡大。AIに必要なデータセンター用の半導体GPUを手掛けるNVIDIA。企業のユーザーがAIを導入する動きが売上を押上げている。今後期待されるのは世界各国政府によるGPUの需要、ソブリン需要。NVIDIAのフアンCEOは2月にドバイで開かれたカンファレンスで政府が国の言語と社会、文化をデータ化しデータベース、AIを構築することを推奨した。政府が怠ることは言語や文化が他国によりのっとられるリスクが高まるとの考えを示唆した。これまでに日本、韓国、スウェーデンなどがソブリンAIの構築に取り組んでいる他、インドも12億ドル以上の投資を明らかにした。中東の国々も積極的にGPUの購入へ。世界各国政府のAI需要がNVIDIAのGPUの売上を押し上げることが見込まれる」などと述べた。