ニューヨーク証券取引所から大和証券CMアメリカ・高橋諒至さんが解説。9日のニューヨーク株式相場について、高橋さんは「FOMC以降のラリーが一巡し、方向感の乏しい展開が続いていたが、本日は総じて底堅い値動き。8カ月ぶりの高水準となった新規失業保険申請者数で労働市場のひっ迫が緩和しつつあることが示唆され、発表後の金利低下につながっている。前日に決算を発表したアームを中心にAI関連の半導体株が売られた。成長株はやや軟調な値動きになったが、金融やエネルギーなど景気敏感株が買われ、全体を支えた」などと述べた。AI関連株反転の材料について高橋さんは「来週〜6月半ばにかけ関連するイベントが多く反転するきっかけになるとみている。14日からグーグルの開発者会議(I/O)が始まり、ソフトウェアなどの発表が行われる。再来週にはマイクロソフトの開発者インベント(Build)や、エヌビディア決算、6月にはアップル開発者イベント、ブロードコム決算が控える。決算シーズン一巡後の停滞感を払拭きっかけになるとみている」などと述べた。