国際大学・山口真一准教授をスタジオに迎える。AIを政治に導入する動きは何処まで可能か。政治の役割としては意見集約、課題の分析)、利害の調整、意思決定、合意形成があり、その中で意見集約や課題分析はAIが得意な分野。現在すでにAIが活用されている。一方、利害の調整など3分野はAIが不得意とする分野だとし、人間が今後も行うとされているもの。ところが、生成AIがこの状況を大きく変え、利害の調整などもAIがかなりできるようになってきたという。AIが人間より優れている点として、人間が政治的な判断をする際には価値観や関係性、金銭の授受などが影響し偏った意思決定をすることがあるが、AIにはそのようなことがないため、客観的判断がされるとの指摘もある。政治にAIを導入することのリスクとして“透明性の欠如”“差別の固定化”“多様性失われる”をあげた。守るべき一線は「人間中心で考えてあくまでもAIがプログラムという事を忘れてはならない。もう一つは使う人間の専門性を高める」べきと専門家は指摘した。