京都・精華町の国際電気通信基礎技術研究所を取材した。先端技術の産業化を目指し、京都大学などと開発している。人型のAIロボットがスケボーを乗りこなす。身長150cm、体重40kg。関節にセンサーが組み込まれバランスを取る。ロボット特有の滑りではなく、人と同じように腰や膝を動かして重心移動で滑るのがポイント。グループ独自のAIが人の動きを学習した。これまでは人があらかじめプログラミングした動きを取ったが、いまではAIで学習・判断し複雑な動きが可能になっている。研究員がモーションキャプチャースーツを着て、26台のカメラが人間の動きを計測する。介護など人手不足の現場での利用を目指していて、さまざまな動きに対応するため動きの速いスケボーに注目したという。AIへの民間投資額を見ると、アメリカ1091億ドル、中国93億ドルに比べ、日本は9億ドル。ロボット分野は開発が始まったばかりで、大きな差はついていない。