今月1日から来年春に卒業する大学生などの就職活動が本格的にスタートし、各地で企業による合同説明会が開かれている。今年も学生優位な売り手市場が続くとみられている。「採用充足率」とは企業が採用した人数に対し実際に内定を出した人数の割合。10年前は86.3%(マイナビ調査)だったが、今春入社予定の新卒は69.7%と初めて70%を下回った。数字が下がるということは企業の人材確保が難しくなることを意味している。「選考ファストパス」は内定辞退者が将来中途採用に応募したときに選考を一部免除する優遇措置で、上場企業の1割が実施している。今後、AI利用の拡大によって職種によっては採用状況が変わるかもしれないという。調査でAIが仕事を代替することで採用数に影響があるか訪ねたところ、20.8%の企業が「現時点で影響ないが今後はありそう」と回答した。企業からは「事務の仕事などで今後所属人数を減らす計画がある」「プログラマーの必要数が減っている」などの意見が寄せられた。マイナビキャリアリサーチラボ・中島英里香研究員は「現時点で採用人数には影響がないという企業がほとんど。事務職の採用を抑える一方、デジタル関連の採用を増やすといった変化も出てきそう」と話していた。
