今回の舞台は東京・人形町。古くから歌舞伎や人形芝居で栄えたと言われ、今も多くの老舗が軒を連ねている。中でも下町情緒溢れる甘酒横丁を相棒のビビる大木さんと散歩する。手焼きでせんべいを販売する「にんぎょう町草加屋」へお邪魔することに。このお店の歴史は古く、昭和3年に創業した。初代の石川とくさんが埼玉・草加から出て人形町で店を開いたのが始まりだという。現在の店主は3代目の石川順道さんと娘さん夫婦で1枚1枚手作りで作成している。朝5時から2時間かけて炭をおこし1日約400枚を手焼きしているという。順道さんは3代目として60年店を守り続けている。娘の真澄さんは幼少より店を手伝っていて1度外へ働きに出るも結婚を機に再び店に戻ってきたという。また真澄さん夫婦には子どもがいないため跡継ぎは考えておらず、いつかは店を閉めるという。それまでは家族総出で手焼きせんべいを焼き続けていくとのこと。アンミカさんが「人生で一番幸せだったこと」を聞くと順道さんは「娘が継いでくれたこと」と答えた。