第二の手記を読む。葉蔵は複数の女性に思いを寄せられていた。葉蔵は、既婚者のツネ子と一夜限りの関係を持った。ツネ子はそばにいることに心配のいらない存在で、ツネ子の前では道化を演じる気持ちも起こらなかった。堀木は葉蔵の前で強引にキスをしようとして「やめた」「さすがのおれも、こんな貧乏くさい女には」と言い、ツネ子を眺めて苦笑した。その時、。その後、葉蔵はツネ子に恋の心が動き、生まれて初めて人を愛しく思った。人としての営みに疲れた2人は海に入水。ツネ子は死に、葉蔵だけが助かった。津田は、自分自身を見てるような怖さを感じていると話した。吉原は、ツネ子のことを「死にました」とサラッと書いているのはサイコパスなのか、手記だからカッコつけるためなのか情けなさを感じたと話した。大友は悲しくて思い出したくないからこそだと思ったと話した。斎藤は「ツネ子」と書くときと「女」と書くときがあり、使い分けがあるのかもしれないと解説した。