造船業や繊維業の盛んな今治市で企業の間で最新技術の導入を進めようとAIの活用策について発表する催しが開かれた。この催しは、きのう今治市に3Dプリンターやロボットなどの最新のデジタル機器が設置され、企業が試作品作りなどができる新たな施設がオープンしたのに合わせて開かれた。今治市は造船や繊維などで国内有数の企業が立地しているが、少子高齢化などによる人手不足が進み効率化が課題になっていて、今治市内の企業4社がAIの活用策について発表した。このうち大手造船会社の社員は納期に間に合わせるために船の詳細な設計を進める前に経験や勘に基づいて部品を発注していることでロスが発生していることから、AIを使った発注用のアプリケーションを作成したと説明した。アプリを使うことで部品によっては発注数をおよそ300個、9900万円分を削減できると試算している。今後さらに精度を向上して本格的な導入を目指すという。