地震による住宅の倒壊などから身を守る備えについて考えてもらおうと、防災ベッドの実物大模型などが総社市役所で展示されている。実物は、ベッドの上の部分が鉄製の柵に覆われていて天井などが落ちてきても16トンまでの重さに耐えられるという。総社市ではこれまで住宅の耐震化工事の呼びかけを行ってきたが、ことし1月の能登半島地震のあと現地への災害支援を通じて建物の倒壊から人命を守ることが優先的な課題になるとして今回、初めて防災ベッドを展示した。普及を図るため防災ベッドを購入する高齢者に10万円を上限に購入費用の半額を補助する制度も設けている。このほか会場には携帯用トイレやLEDライト、紙製の下着など災害時に持ち出す非常用袋に備えておくべきものを高齢者や子どもなど世代別に分けて紹介している。総社市建築住宅課・八重信幸課長は「命を守る最低限のこととして、展示している防災ベッドが活用できれば。日頃から災害に対してしっかりと家庭内・地区の皆さんで話し合って有事の際の備えをしてもらいたい」とコメント。展示は土日を除いて今月13日まで行われている。