桑名のはまぐりは、ヤマトハマグリという希少価値の高い日本古来種で、木曽三川の淡水と伊勢湾の海水が混ざる場所で育ち栄養が豊富。また、伊勢湾は波が穏やかな内湾なため、身がやわらかで美味になるという。はまぐり漁に密着した。はまぐり漁ができるのは約3時間半。漁場に着くと、ウンテンと呼ばれるクシ状の歯がついた漁具を使いはまぐりを穫る。獲ったはまぐりは、ザルで大きさごとに仕分ける。桑名のはまぐり漁は週3日、1日で取れるのは15kgまでと決まっている。午前11時、赤須賀漁港に帰港し、競りが行われた。港の隣りにある食堂では、新鮮なはまぐりを手軽に味わえると評判。そんな桑名のはまぐりは、約30年前に絶命の危機に直面していた。