伊東市の田久保真紀市長は、きのうの会見で「改革への道はまだ始まったばかりと、市民の皆様の声で強く思い出した」などと述べ、続投を表明した。会見を聞いたある職員は、「何を言っているのかわからない。まだ続けるのか」などと本音を漏らしていた。自身が大学を卒業していなかったことを本当に知らなかったのか、市長の言う卒業証書は本物なのか、疑惑はまだ残ったまま。伊東市民からは「市民をバカにしている」、「女性が活躍してほしいと投票したが、辞めてほしい」などの声が聞かれた。一方で「そんなに大した問題じゃない」「これから先どう動いていくかでいい」など、市長を擁護する声も聞かれた。伊東市議会は今後学歴詐称疑惑を追及する百条委員会の結論を出したうえで、不信任案の提出などを検討する方針。取材を担当する板垣亮記者は「市長は『辞職撤回』で議会との対決姿勢を明確化した。市議会側に不信任決議案を提出させ、議会を解散する思惑との見方が強まっている。市長にとっては市議会の情勢変化や百条委員会の解散など、“追及がいったんやむ”メリットがある」などと述べた。
