一辺が約10cmで手のひらサイズの木の箱のようなものは、京都大学と住友林業が開発した世界初の木造人工衛星「Ligno Sat」。京都大学・土井隆雄特定教授は「どの国の宇宙開発も計画していなかったこと」と語った。従来のアルミニウム製の人工衛星は役割を終え、大気圏に再突入する時にアルミナ粒子という微粒子を放出する。この粒子が大気汚染につながる可能性があるが、木造の人工衛星は燃え尽きるため、この粒子が発生せず、環境への影響を最小限に抑えることができる。宇宙での運用次第で、木材や林業の新たな可能性が広がるかもしれない。木造人工衛星はあす宇宙へ打ち上げられる予定。
URL: http://sfc.jp/