水産資源の保護や海の環境保全などを呼びかける全国豊かな海づくり大会が天皇皇后両陛下も出席されて大分県で開かれた。43回目となることしの海づくり大会は「つなぐバトン 豊かな海を 次世代へ」がテーマ。天皇陛下は式典でのおことばの中で、第1回の海づくり大会が43年前に大分県で開催されたことに触れたうえで次のように述べられた。「大会始まりの地で行われる今回の大会を契機として、全国各地において取り組まれてきた豊かな海づくりの活動に、皆さんの英知と努力を再び結集し、更に発展させていくことを期待します」。そして資源管理や環境保全に功績があった団体などの表彰が行われたあと、両陛下が県内の漁業関係者にイサキやキジハタの稚魚などを手渡された。このあと両陛下は別府市の港に移動し、マコガレイやマダイの稚魚を放流する行事に臨まれた。会場のモニターには第1回大会の放流会場となった佐伯市の漁港の中継映像も映し出され、両陛下は合図に合わせて放流されていた。