鳥取市佐治町の天文台「さじアストロパーク」は天文に関する専門性の高い観測データを長期にわたって記録してきたことなどが評価され、文化庁から登録博物館に指定された。今後、国から新たな補助が受けられるようになり、展示の充実や学術研究の一層の振興が期待される。博物館法では資料の収集や展示それに、調査研究を行うことなどを目的とする機関のうち一定の条件を満たした施設を登録博物館に指定することができる。アストロパークは小惑星や、すい星などの専門性の高い観測データを長期にわたって記録、保管していることや誰もが天文を学べるようバリアフリー対応を進めていることなどが評価されことし7月10日に登録博物館に指定された。一般の人も利用できる天文台としては仙台市天文台に次いで全国で2例目となる。今回の指定によって補助金の種類が増えるなどして、さらなる観測や研究が進んだり、新たな展示・事業で市民向けの天文教育が充実することが期待できる。アストロパークの織部隆明学芸員は「開館から30年間取り組んできたことが評価されて嬉しい。事業の幅を広げて、地域を盛り上げられるようにしていきたい」と話している。