個性派俳優・佐藤二朗さんが強迫性障害を患っていることを自身のSNSで公表。強迫性障害について広島大学・杉浦准教授は「何かすごく気になることがあったときにそれをほっとけないというか。例えば家の鍵が閉まってないかもと思ったら何度も繰り返し帰って確認してしまったり、ちょっと汚れたんじゃないかと思うと何回もそして長時間手を洗ってしまったり」と解説。頭の中に浮かんだことが離れなくなる強迫観念、ある行為をせずにはいられなくなる強迫行為の2つの症状があり、日常生活に支障をきたすレベルになるという。杉浦准教授によると、年齢性別問わず誰にでもなりうる可能性が。治療法については「うつ病などに処方される抗うつ剤の何種類かは強迫性障害に対して効果があるものもある」と解説。また、心理療法もあり、例えば鍵を閉めた後に家に戻らないことを練習。もう戻らなくても大丈夫だと患者に認識させるといった方法も。ただ、治療が辛い人も多いという。実際にこの病と闘った人に話を聞いた。藤田嘉信さん(78)は38歳のときに強迫性障害と診断された。10代の頃から症状に悩まされてきた藤田さん。50代になってきてから症状は緩和。現在は不安などはもう感じておらず、強迫性障害の自助グループの一員として10代の人などにアドバイスをしているそう。「不安とか治したいって気持ちはありながらもするべき仕事とか学生だったら勉強だとかそっちの方に目を向けて一生懸命やるようにすればだんだん良くなっていく。治してからだったらどんどん年をとってしまって結局やりたいこともできなくなってしまう」と話した。一方で佐藤二朗さんは病気との向き合い方について「根治を諦め、共生を決める。病含め僕。病ゆえの「力」を信じよう。いつか病に礼を言えるよう。」と綴っている。