今大会から導入された陸上の敗者復活ラウンドではさまざまな思惑が。予選で敗退した選手が出場する敗者復活ラウンド。このレースでは4人が棄権し、ランナーはたったの3人。日本陸上競技連盟は4×400メートルリレーに集中し、より高い順位を目指すため棄権したとしている。一方、あえて敗者復活ラウンドを目指したのは男子110メートルハードルで世界ランキング4位のフレディー・クリッテンデン選手。予選で見せたのは世界4位のものとは思えないちょこちょことした小走り。結果は最下位の8位。脚の違和感からこの日を回復に充てたかったというクリッテンデン選手。あの小走りは脚への負担を極限まで減らしハードルが脚にぶつからないようにした結果だった。敗者復活戦でクリッテンデン選手は、準決勝進出を果たした。