トランプ政権による関税措置で世界経済の先行きに不透明感が強まる中、中国・上海できょうから世界最大規模の「上海モーターショー」が始まった。世界各国から約1000社が参加しており、中国のEV最大手のBYDでは今回5分の充電で400km走れるという技術が紹介された。日本のホンダは中国の生成AI・ディープシークを取り入れたEVを発表。日本の自動車大手3社は、搭載するソフトウェアについて中国のIT大手などと組み開発をすすめている。一方、中国の部品メーカーから聞かれたのはトランプ政権による追加関税への懸念。取材した中国部品メーカーはサスペンションなどの部品をアメリカに輸出しており売り上げの10%近くを占めているとのことで、貿易を中断しかねないと話す。各国メーカーは今後も成長が見込まれる中国で事業強化し、中国のEVメーカーはアメリカ以外で販路を拡大する戦略を示した。