番組は京都に向かったのだが、待ち合わせ場所はなぜか田んぼ。そこへ稲刈り機に乗って登場した安田淳一監督。実は安田監督は代々続く米農家。映画は独学で学び私財をなげうち撮影した侍タイムスリッパーがまさかの大ヒット。さらにその評判は口コミで海を越え、カナダで行われた国際映画祭では観客に大うけ。スタンディングオベーションが巻き起こり、観客賞“金賞”を受賞。しかし作ったときは無名監督。資金繰りが大変だったという。ついには愛車まで売却。ほかにも監督・脚本・編集など12役をこなし、人件費を削減。そんな苦労の末、撮影が終わった際の通帳の残高は6245円だった。当然まさかのロングランに大喜びかと思いきや、ロングランしたらいつお金が入ってくるかわからないので困っているという。そんな監督が撮影したのが、幕末の侍が時代劇の撮影所へタイムスリップし「斬られ役」として生きていく物語。監督のあふれる映画愛はスクリーンからも伝わるよう。ちなみに映画への愛は監督だけではない。ヒロインの助監督役で出演した沙倉ゆうの。実際の現場でも助監督を買って出たという。劇場が増え観客の反応を見に行くのを日課にしている監督。ヒロイン沙倉に気付くファンは多いものの、隣の監督はたびたびスルー。最後にそんな監督から三谷幸喜へメッセージ。映画とお米の二毛作。次回作にも期待。