最新の映画動員ランキング(興行通信社調べ)7位は、「侍タイムスリッパー」。8月公開時は、1館のみの上映だったが、口コミで話題となり、現在は172館まで拡大している。公開9週目で初めてトップ10入りした。幕末に生きる侍が時代劇の撮影所にタイムスリップし、斬られ役として奮闘するコメディ作品。本業は米農家という異色の経歴を持つ安田淳一監督が手掛けた。自主制作で、スタッフは10人足らず。海外でも人気で、カナダのファンタジア国際映画祭で、観客賞金賞を受賞した。今週、ヒットを記念した舞台挨拶に、監督とキャストが登場した。反響について、安田監督は、新幹線の中で「おめでとうございます」と言われたなどとし、田村ツトムは、知らない親戚が増えたなどと話した。あすからは、全国228館で上映される。制作には2500万円かかっていて、監督は制作のために、車を売ったという。