台湾からの中継。台湾総統選は、あす投開票を迎える。約2時間後、民進党の大規模な集会が行われ、頼清徳氏が最後の訴えを行う。この場所から約1キロ離れた別の会場では、国民党の集会も行われることになっている。選挙は、頼清徳氏を野党2人が追う展開で、台湾統一を掲げる中国との向き合い方が焦点となっている。民進党の頼清徳氏は、蔡英文氏と同様、中国と距離をとる姿勢を見せている。頼氏が当選すると、中国からの軍事的・経済的圧力が強まる可能性もある。野党2人は、中国との関係改善やバランスを重視する姿勢だが、国民党の侯友宜氏はきのう、アメリカからの武器購入と軍事協力を強化すると発言した。先日、国民党の馬英九前総統が「習近平主席を信用すべき」と発言したことが波紋を広げていて、侯友宜氏は自身も、親中派と一括りにされないように火消しを図ったものとみられる。侯氏が当選しても、一気に親中に向かうかは不透明だ。中国との関係については、多くの人が現状維持を望むなか、選挙戦は予断を許さない接戦となっている。