金融取り引きでの信用力を表す「信用スコア」の提供が始まった。信用スコアとは、クレジットカードの支払いやローンの返済状況、債務の残高などを基に個人の信用力を数値で示したもの。日本ではあまり普及していないが、米国では広く使われている。クレジットガイダンスの指数について紹介。日本では200から800の数値で示し、高いほど信用力も高いということになる。これを算出するのは「シーアイシー」と呼ばれる国の指定機関で、クレジットカード会社や消費者金融など800社余りが加盟し、個人の信用情報が集まっている。先月28日から希望者には有料で開示するサービスを始めていて、インターネットか郵送で開示される。こうした取り組みは、借り過ぎなどで多重債務に陥る人を減らすのが目的。信用を数値で見える化することで、個人には自分の信用力を意識してもらい、カード会社などには審査や融資の適切な判断につなげてもらうねらいがある。今回のように国の指定機関が信用スコアを提供するのは初めてで、日本でも普及するか注目される。