米国の重要な物価の指標であるPCE(個人消費支出物価指数)が発表された。4月は1年前と比べ、2.7%の上昇で伸び率は前の月から変わらず、インフレの根強さが示された。内訳を見ると、ものの価格が小幅な上昇にとどまっている一方でサービス価格は3.9%の上昇と引き続き高い伸びとなった。中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が物価の動向を判断するうえで特に重視する食品とエネルギーを除いたコア指数は2.8%の上昇と伸び率は前の月から横ばいだった。物価の瞬間風速を示す、前月比ベースでは0.2%の上昇と前の月から僅かながら減速している。