医療機関で過去に処方された薬や手術歴などの情報を共有するには1ヶ月ほどかかる上、原則、患者の同意が必要。全国で救急患者を受け入れている一部の病院では今日から新しいシステムの運用が始まる。処方された薬の情報が患者の受け入れに際して即座に共有される上、患者の同意がなくてもマイナ保険証を所持していれば医師の判断で閲覧できるという。迅速な判断が求められる救急現場では、これが適切な処置につながるとする意見がある。その一方で、現時点では共有できる医療情報が少ないなど課題が多いという意見もある。国によると、きょうからこのシステムを始めるのは全国十数箇所の病院だが、今年度中にはおよそ550箇所に増える見通し。