気象庁は「九州南部が梅雨入りしたとみられる」と発表。神奈川県鎌倉市で行列。あじさい寺として有名な明月院。約2500株のアジサイは「明月院ブルー」とも言われ、見ごろを迎えている。寺が懸念しているのが梅雨入りの遅れ。アジサイは乾燥と暑さに弱く、晴れの場合はほぼ一日中水やりに追われる。ことしは全国的にみても梅雨入りが遅れている。きょうは600地点以上で夏日を記録、大阪ではことし初の真夏日となった。九州南部で梅雨入りが発表された。このあと西日本の太平洋側を中心に雨脚が強まり、あす夕方にかけて四国で250mm、九州で150mm、奄美で100mmの大雨となる見通し。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要。なぜ梅雨入りが遅れているのか、気象予報士・山口晃平が解説「偏西風の蛇行が梅雨入りの遅れに影響しているとみられる」。この時期増えている局地的な大雨をもたらすゲリラ雷雨。今週関東甲信地方で3日連続で発生。大粒のひょうが降った地域もあり、出荷最盛期だった葉物野菜が大打撃を受けた。
梅雨時期の異常気象は深刻な事態を引き起こしていた。岩手県花巻市の豊沢ダムは貯水率22%と危機的状況に陥っていた。豊沢ダムから農業用水を引いているコメ農家・畠山英剛さんは「水がない分根にストレスがかかっていると感じる。30年以上稲作りをやっているが初めての経験」と話す。豊沢土地改良区の試算ではこのままだと今月16日にダムの水が尽きる。そこでこの地域で初めて行われたのが番水。田んぼを北側と南側に区切り、数日ごとに切り替えて水を送ることで水を節約。東北地方は農業用水を雪解け水に頼っているがことしは例年より3週間雪解けが早かった。その後も雨量が少なく、農業用水を引いている17基のダムのうち9基で貯水率が低い状態(東北地方整備局)。
「梅雨に異変が起きている」という分析。気象庁気象研究所主任研究官・遠藤洋和が「20世紀前半の観測では6月下旬に降水のピークがみられた。21世紀の期間でみると7月上旬にピークが生じている」とコメント。1950年までの梅雨の降水量は6月下旬にピークを迎えていたが2001年以降の20年間ではピークが後ろ倒しになり、7月上旬になっている。特に元々梅雨時期の降水量が多い西日本の日本海側では変化が大きく、1日100mm以上の大雨が1.7倍に増えている。気象庁はことし梅雨入り直後の大雨に注意するよう呼びかけている。
梅雨時期の異常気象は深刻な事態を引き起こしていた。岩手県花巻市の豊沢ダムは貯水率22%と危機的状況に陥っていた。豊沢ダムから農業用水を引いているコメ農家・畠山英剛さんは「水がない分根にストレスがかかっていると感じる。30年以上稲作りをやっているが初めての経験」と話す。豊沢土地改良区の試算ではこのままだと今月16日にダムの水が尽きる。そこでこの地域で初めて行われたのが番水。田んぼを北側と南側に区切り、数日ごとに切り替えて水を送ることで水を節約。東北地方は農業用水を雪解け水に頼っているがことしは例年より3週間雪解けが早かった。その後も雨量が少なく、農業用水を引いている17基のダムのうち9基で貯水率が低い状態(東北地方整備局)。
「梅雨に異変が起きている」という分析。気象庁気象研究所主任研究官・遠藤洋和が「20世紀前半の観測では6月下旬に降水のピークがみられた。21世紀の期間でみると7月上旬にピークが生じている」とコメント。1950年までの梅雨の降水量は6月下旬にピークを迎えていたが2001年以降の20年間ではピークが後ろ倒しになり、7月上旬になっている。特に元々梅雨時期の降水量が多い西日本の日本海側では変化が大きく、1日100mm以上の大雨が1.7倍に増えている。気象庁はことし梅雨入り直後の大雨に注意するよう呼びかけている。