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今回はロス・グラシアレス国立公園やワディ・ラムなど風が生んだ世界遺産を紹介した。
ナミビア共和国にあるナミブ砂海では風が奇跡の風景を生み出した。風で作ったのは「風紋」の他、砂海もである。その源は1500km離れたマロティ=ドラケンスバーグ公園にある際たった岩山。
南米・パタゴニア地方にあるロス・グラシアレス国立公園には湖からアンデス山脈まで35kmほど氷河が広がっている。氷河の中では雷のような音が鳴ると山側から押された氷河が崩れ落ちる。氷河があるロス・グラシアレス国立公園は偏西風が吹いており、大量の雪が氷となりやがて氷河となる。表面には風紋ができ景色を生み出す。
スペイン・カナリア諸島にあるガラホナイ国立公園では常に北東から貿易風が吹いている。その風が1年に20日のみの風景を生み出す。その風景は「滝雲」。滝雲は貿易風が数日間吹き続け、水分量の多い雲が集まり、暖かい空気の層が存在するという条件が全て揃った時に現れる。ガラホナイ国立公園は火山活動で生み出された島で降水量も砂漠並みに少ないが標高1000mほどでは木々が茂っている。貿易風が高度1000mほどで吹いており、海流との温度差で水平の雲が生まれ雲に含まれている水分が木々を養われ森が育まれた。
オランダ・キンデルダイクには風車群が存在する。現在キンデルダイクほど風車が残っているのはここだけとなっている。海抜0mといわれるオランダは水位があがると排水を行う必要がある。オランダ人は水浸しの土地を風を利用し緑に変えた。風車は今でも現役で動き毎分1万リットルの水をかき出すことができる。それぞれの風車には風車守りが存在し、吹いてくる風に合わせて羽を風上にむけるなどを行っている。風車は風車守りが住み込んで管理していて中心では木製の歯車が回っている。
エジプトのメンフィスとその墓地遺跡にあるスフィンクスは高さ20mの石像でその建造には風が関係するという説が存在する。4500年前に造られたとされ、上の方は露出して堆積した地層が見える状態となっていることから、ギザはかつて海の底にあり、ニューヨーク大学の風化などの実験でスフィンクスのような形になったという。その風化した岩に人が手を加えた可能性が出てきた。さらにギザから400km離れた場所に白砂漠がある。いくつも奇妙な白い岩が存在しスフィンクスの原型の可能性もある。
エンディング映像。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。