- 出演者
- 鈴木亮平
ローマ帝国時代の2世紀に建造された「セゴビアの旧市街と水道橋」などローマ帝国の世界遺産は60以上存在する。そんなローマ帝国の世界遺産には巨大建築を支えるアーチがあり、そのアーチ工法の強さの秘密などを紹介する。
世界の建築史を研究している早稲田大学の中谷礼仁教授を助っ人として登場。水道橋やコロッセオなどアーチ型の建物がありローマ帝国の建造物の特徴の一つ。また支配していた地域には小ローマをいくつもの作っており、チュニジアの「エル・ジェムの円形闘技場」など同様にアーチ型の建物がある。ローマ帝国は帝国各地にインフラ設備や娯楽施設を造り平和を維持してきた。
そんなアーチ構法は日本にも伝わっている。日本橋川にかかる「旧常盤橋」は明治10年に造られた橋で東日本大震災の時に崩れかけたが9年かけて修復された。橋はほぼ同じ大きさの石を築いてアーチを描いていてその中で重要なのがアーチの頂点にある要石。アーチ構法は江戸時代から明治時代にかけて広く採用されている。セゴビアの水道橋はアーチ構法の傑作と言われていて、建造から1800年以上が経っている。橋は緩やかな勾配をつけて町に水を送り、新しい水が供給され衛生状況を飛躍的によくしたという。
古代ローマ人が惚れ込んだアーチであるが古代ギリシアの建造物であるパルテノン神殿には存在せず、代わりに梁が確認できる。ここでアーチ構法の頑丈さなどを実験。まずは梁を再現した発泡スチロールに鈴木亮平が乗ると折れてしまう。梁は上からの力に弱く、また長い石材の入手が難しい土地では橋を造れない。そこで小さな石材で建築を造るためにアーチ構法が発展した。酢亜t塩に同じ規格の台形の発泡スチロールと木枠を模したものが登場し組み立ててみる。
発泡スチロールでアーチ構法を再現し鈴木亮平が乗ってみる。すると要石は少し下がるが壊れなかった。要石が下がることで左右の石とかみ合い強度が増す。大事な点として中谷先生は石材を正確に成形すれば大きな建築を造れる。アーチ構法は万能で各地でとれる石などで巨大建築ができ、同じような街をいくつもの造られた。
アーチ構法を用いたコロッセオはアーチの上に約5万人収容可能な階段状の観客席があった。世界最古の灯台「ヘラクレスの塔」の内部構造はローマ時代のままで壁にアーチが埋め込められていて、現在も現役で使用されている。
エンディング映像。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。