2025年2月16日放送 18:00 - 18:30 TBS

世界遺産
「色彩の古都と地下迷路」

出演者
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8K特別編 色彩の古都と地下迷路
コーナーオープニング

本日の世界遺産はメキシコ「古都グアナフアトと銀鉱山群」と放送内容を伝えた。

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グアナフアト(メキシコ)
色彩あふれる銀が生んだ街

グアナフアトはメキシコのほぼ中心に位置する。街の中心部と周囲の銀鉱山が世界遺産エリアとなっている。標高2000メートルほどの山間にある街を埋め尽くすのはカラフルな家々。グアナフアトは先住民の言葉で「カエルの丘」。カエルしかいないような土地だったという説もある。街はすり鉢のような形をしており、斜面に立っているので壁の面積が広く、カラフルさが際立つ。家の壁をカラフルにする理由はそれぞれの趣味やアイデンティティの表現だちいう。1548年、最初の銀の鉱脈が発見され、植民地していたスペイン人がこの地に押し寄せた。最盛期には世界最大の産出量を誇った。銀は首都・メキシコシティで銀貨に精製され、スペインや世界各地に運ばれた。当時は大航海時代、世界に流通することでメキシコの銀は大きな影響を与えた。有り余る富で作られた、バロック建築のグアナフアト聖母寺院にはスペイン国王から送られたマリア像がある。そして、街の地下には地上とは異なる世界が広がっていた。

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グアダルーペ鉱山グアナフアト聖母寺院グアナフアト(メキシコ)ノバル鉱山メキシコシティ(メキシコ)ラヤス鉱山大航海時代
カラフルな町並みの秘密

グアナフアトのサン・ガブリエル・デ・バレラ荘園は瀟洒な佇まいから贅沢な暮らしぶりが見られる物となっている。カラフルな街並みはスペイン縁なのだと言い、スペイン人鉱山主の邸宅跡が何軒も軒を連ねていた。鉱山が下火になることで邸宅は壊され石の壁だけが残ったが、広い敷地が小分けとなるにあたり同じ壁を共有した家々は残った壁にそれぞれの色を塗り分けたことが始まりという。

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グアナフアト(メキシコ)サン・ガブリエル・デ・バレラ荘園
街を守った地下迷路

メキシコ一美しいと言われるグアナフアトだが、街を守ったのは地下通路だという。家々が密集する中で道の大半が車1台ほどしか通れない路地となっているが、特に口づけの小道と呼ばれる道はその細さから家と家の間は70cm程しかないのだという。この珍しさから家と家で向かい合ってバルコニーからキスをすることができるのだといい、スペイン人とメキシコ人の恋人が愛を交わしたとの逸話がある。そして、地下通路は路地だらけの地上と違い広く迷路のように張り巡らされている。かつては川が流れていた場所もあったが、度々水害を受けてきたことから川のあった場所の周辺を底上げし、地下道の更に下に川を通し、元々川底だった場所を地下道としたのだという。

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グアナフアト(メキシコ)
独立運動の舞台

グアナフアトのバレンシアーナ鉱山は銀の産地として知られた一方で、先住民が危険と隣り合わせの作業を強いられてきたことから「地獄への入り口」とも呼ばれてきた。暑さと湿気という環境とともに、粉塵が肺にダメージを与え、多くの鉱夫が2年ほどで命を落としたとされる。スペインの支配に耐えかねた先住民はミゲル・イダルゴ神父の独立運動によって抵抗を始める。グアナフアトで戦闘の中心となったのは旧穀物倉庫でスペイン政府軍が籠城したことで知られている。そして、1821年にはメキシコはスペインからの独立を果たした。そして、グアナフアトは世界経済に大きな影響を与えたことで世界遺産へと登録されることとなったが、銀が生んだ富に翻弄された記憶もここには刻まれている。

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(エンディング)
次回予告

「世界遺産 シリーズ企画第3弾 世界を変えた星と時計」の次回予告。

(番組宣伝)
ベスコングルメ

「ベスコングルメ 湯河原の極上地魚定食へ!」の番組宣伝。

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