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本日の世界遺産はブラジルはセラ・ダ・カピバラ国立公園。
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本日の世界遺産はブラジルにある「セラ・ダ・カピバラ国立公園」。ブラジルの北東部にあり海底が隆起してできた台地のエリアに存在する。面積は東京都の約6割、断崖の高さは最大250mで岩に含まれる成分によって色とりどり様々な表情をみせる。国立公園内には貴重な壁画などが存在し地元のガイドの案内がないと入園は許可されない。ボケロン・ダ・ペトラ・フラーダ遺跡には1000点の壁画が残されている。壁画はおよそ1万2000年前から6000年前に描かれたものとされ南米でも最古の壁画の一つ。トッカ・ダ・エントラーダ・ド・パジャウ遺跡の壁画は雨風などから守られ数千年の時を経ても消えずに残っている。国立公園内の峡谷にはかつて川が流れていた。壁画にはこの地の由来とも言われるカピバラが描かれている。トッカ・ダ・フマッサ遺跡には狩りの大変さを描いたと思われる壁画が残されていて、実際当時のアルマジロの仲間は全長2~3mあったとされる。
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アルマジロ以外にも巨大な生物は存在したという証拠は数多く発掘されている。自然博物館内にはゾウの仲間で体高3mあるマストドンなどの牙と歯などが展示されている。約9000年前に気候が変動し乾燥化が進み適応できなかった巨大生物達は滅んでしまった。現在はより乾燥した気候となり動物も様変わりした。乾燥化が進む前は巨大生物達が暮らしていけるほど豊かでその痕跡として岩肌に滝の跡が残されており、雨量が多く他順な気候で豊かな植生があったとされ壁画にはカニや魚が描かれている。
セラ・ダ・カピバラ国立公園から車で30分、国立公園を訪れる際の拠点となる街「サン・ライムンド・ノナト」が存在する。近年空港が出来たことで観光客が急増し、街は著しく発展している。街にはかつて生きていた巨大生物のオブジェが設置されている。この地域の発掘は1970年代から開始され、今も尚、続けられている。遺跡では焚き火の跡など生活の様子や約8600年前の人骨などが発見されている。壁画にはかつてどのように暮らしていたのか暮らしぶりがわかるものも残されており、中にはハチミツ採取、出産、キスをしているような様子が描かれていた。
壁画は酸化鉄を多く含む石を使っており、一説には動物や植物の脂をつけることで岩に定着させたとされる。この壁画は年代によって絵のスタイルが異なる。一番古い約1万2000年前のものは人や動物の行動を記録した絵が特徴。約9000年前になると少し誇張した表現や作者の創作性が感じられるものになる。さらに時代が進むと暗号のようなものになり、その集団にだけわかるコミニケーションを取っていたとという説も存在する。絵の変化からこの周辺には様々な集団が入れ替わりでやってきたと考えられている。
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ホモ・サピエンスはアフリカから生まれ、6万年ほど前に世界各地に移動し、これまでの定説だと残された壁画などから南米大陸には約1万5000~1万3000年前に到達したと考えられてきた。しかしセラ・ダ・カピバラ国立公園で定説よりはるか昔となる5万年前に人類がいたかもしれない痕跡が見つかった。
定説よりはるか昔となる5万年前に人類がいたかもしれない痕跡として焚き火の跡が見つかった。1980年代、に見つかり炭素年代測定で最大5万年前と分析。しかし、あまりにも定説とかけ離れていたため議論された。一方で新たな証拠として約5万年前の地層から石器が発掘された。一般的な定説ではユーラシア大陸から北米、南米大陸へと渡ったとされるが、現地の研究者は船に乗って渡ってきたのではという考えも主張されているが決定的な証拠がなく定説を覆すには至っていない。
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エンディング映像。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。