年を取るにつれ体内にたまり動脈硬化やアルツハイマー病など様々な病気を起こすとされる「老化細胞」。この「老化細胞」を除去できる薬の実験結果を順天堂大学などの研究チームが先週発表した。順天堂大学・南野徹教授は「健康寿命を延ばす治療になるんじゃないか」などと話した。使われたのは糖尿病の治療薬として使われる「SGLT2阻害薬」。実験では老化細胞がたまった肥満マウスにこの薬を投与すると、老化細胞が約半分に減少し動脈硬化が改善。また中高年のマウスは運動能力の改善がみられたという。今後はアルツハイマー病の治療薬としても期待されている。