日本総合研究所・三輪泰史氏が解説。先月30日~今月6日の平均価格は3602円。三輪さんは「予想を上回るハイペースで値段が下がってきた。これだけ大幅に値下げできた理由は備蓄米。備蓄米もしくは備蓄米を含むブレンド米が全体の米の半分以上を占めている。安い米がたくさん出てきたことで全体が下がっている。銘柄米についてはあまり下がっていない。お米が二極化している。銘柄米を高い値段で仕入れているので値下げすると赤字になる。ギリギリまで我慢している」などと述べた。齋藤先生は「お米に対する不安がなくなってきた。冷却効果があったと思う。備蓄米は30年前にできた。その前に米騒動があった。今年凶作ではなかった。高くなった原因をはっきりさせて備蓄米によらなくても安定した供給にするといい」などと述べた。三輪さんは「今後、何も手を打たなくなるとパニックによってまた値段が上がる可能性がある。政府は輸入米の入札を前倒しして確保しておく、備蓄米に変わる安い米は手元に持っているということで不安感が起きないようにしている」などと述べた。小泉農水相から「今年とれる新米が去年より56万トン多くなる見込み」との発言があった。三輪さんは「56万トンは国内消費の1か月分、これだけたくさん出てきていると余裕はある。統計の調査で足らないのではということが指摘されていたが、これだけ余分に作っていると米不足は防げると思う。4月ごろの見通しに比べ3割くらい増えている。農家の方がさらにがんばって米不足解消に貢献していただいた」などと述べた。農家によると増産できなかった農家もいた。三輪さんは「価格が下がると赤字になる、米の増産はすぐに対応できるわけではない。お客さんがいるところは増産に踏み切れた」などと述べた。三輪さんは「政府が備蓄米を買い戻せば暴落はしない」などと述べた。