「なぜ木の枝はグニャグニャしている?」というクイズが出された。町田薬師池公園 四季彩の杜にいる方々に聞いてみた。正解はまっすぐ行ければ楽だけど日の光当たるオーディションで脱落者が続出しているから。早稲田大学の園池公毅教授の解説。多くの植物は太陽の光を利用し成長するために必要な光合成を行う。葉っぱの表面に太陽の光が当たることで光のエネルギーを吸収し空気中の二酸化炭素と根から吸収した水を使って木が生きていく上で欠かせない養分を作り出す。木はより多くの葉をつけて光合成を行う必要がある。なので生き残るために枝分かれをして葉をつけられる枝を増やしていく。枝分かれを繰り返すことで葉を増やし効率的に光のエネルギーを得て成長する。しかし枝分かれすることで日陰という問題が生じる。葉をたくさんつければつけるほどその葉によって光が当たらない葉がでてくる。日陰の枝には栄養がいかなくなって枯れてなくなってしまう。コンテンポラリーダンサーのみなさんに枝の成長を体で表現してもらった。(1)光合成のために葉を付ける(2)葉が太陽の光を受け成長、枝分かれで葉を付ける(3)さらに枝分かれ多くの葉をつける。枝は光の方向に伸びていくと思われがちだが実は違う。木の枝は伸びたあとは自分で方向を変えられないので一度伸びた枝はその場で光合成を続けて成長するか光合成できずに枯れるかどちらかしかない。木は光合成ができる枝により多くの栄養を送るほうが成長に効率がいいため光の当たらない枝を自ら切り捨てていく。日陰の枝が枯れ落ちることを繰り返すとグニャグニャのいびつな形の枝が残る。木は自ら枝を切り捨てることでお互いが重ならないように効率よく葉の総面積を広げていき枝は個性的なカーブを描いて成長していく。そんな神秘的ともいえる枝の成長をコンテンポラリーダンスで表現していただいた。