高額療養費の引き上げの異例の見送りの背景には何があったのか。当初、石破総理は周囲に対し「高額療養費の引き上げは凍結も考えざるを得ない」と話していた。与党内からは予算案の衆院通貨を見込めず、凍結を促す声が強まったが、一方で厚生労働省と財務省が方針転換に抵抗した。2月27日に石破総理と福岡資麿厚労大臣と、加藤勝信財務大臣の3人で面会し、今年8月の第1段階だけを実施する部分凍結の方針を決めた。複数の関係者によると、立憲民主党・野田佳彦代表に石破総理から、衆院予算委員会前に秘密裏に接触し、全面凍結に応じられない意向を伝えた。そして3月4日に衆院で予算案が通過したが、翌日の参院予算委員会で風向きが一変した。3月5日の参院予算委員会で、野党側の参考人で出席した全国がん患者団体連合会の轟理事が、当事者の切実な声を紹介し、全面凍結を求めた。この場で総理が患者団体と対面する場を設けると約束したのが、多くの政府関係者にとって想定外だった。同じ日の参院予算委員会で自民党・佐藤正久参院議員から「高額療養費制度の方針は国民の理解がまだえられていない」、翌日には公明党・谷合正明参院議員から「命に関わることでありますので、改めて多様な国民の声を伺って判断していただきたい」と要望があった。参院予算委員会の映像。全国がん患者団体連合会・轟浩美理事、立憲民主党・田名部匡代参院議員、石破総理のコメント。
3月8日朝、総理官邸で石破総理、福岡資麿厚労大臣、加藤勝信財務大臣の3人が集まり、全面凍結の方針を決めた。同じ日の夜、総理官邸でがんや難病の患者団体と石破総理が面会し、その1時間後に負担上限額の引き上げの全面凍結を表明した。田崎は「石破総理と厚労省、財務省の2つのミスが重なった」と指摘。二転三転に党内からも不満の声が上がっている。小林鷹之元経済安全保障担当大臣は「政策の決定が意思決定が二転三転しているように私は感じている。原点に立ち返って丁寧な党内プロセス、国民への説明が必要だと感じている」と話した。政治ジャーナリスト・田崎史郎による解説。
政治ジャーナリスト・田崎史郎のスタジオ解説。高額医療制度について、きょう午前に行われた参議院予算委員会で立憲民主党・徳永エリ議員が「参院選が終わったら今回と同じような引き上げ案が出てくるのではないか。今度は強行されて決まってしまうのではないか」に石破茂首相は「私どもは選挙目当てでこのようなことをやっているのではない。強行することもない。以上は明言しておきます」と言うはつげんがあった。全国保険医団体連合会事務局次長・本並省吾は「当事者の声を聞くには聞いたが結局引き延ばしを秋まで先延ばししただけなのでは…」とコメント。
3月8日朝、総理官邸で石破総理、福岡資麿厚労大臣、加藤勝信財務大臣の3人が集まり、全面凍結の方針を決めた。同じ日の夜、総理官邸でがんや難病の患者団体と石破総理が面会し、その1時間後に負担上限額の引き上げの全面凍結を表明した。田崎は「石破総理と厚労省、財務省の2つのミスが重なった」と指摘。二転三転に党内からも不満の声が上がっている。小林鷹之元経済安全保障担当大臣は「政策の決定が意思決定が二転三転しているように私は感じている。原点に立ち返って丁寧な党内プロセス、国民への説明が必要だと感じている」と話した。政治ジャーナリスト・田崎史郎による解説。
政治ジャーナリスト・田崎史郎のスタジオ解説。高額医療制度について、きょう午前に行われた参議院予算委員会で立憲民主党・徳永エリ議員が「参院選が終わったら今回と同じような引き上げ案が出てくるのではないか。今度は強行されて決まってしまうのではないか」に石破茂首相は「私どもは選挙目当てでこのようなことをやっているのではない。強行することもない。以上は明言しておきます」と言うはつげんがあった。全国保険医団体連合会事務局次長・本並省吾は「当事者の声を聞くには聞いたが結局引き延ばしを秋まで先延ばししただけなのでは…」とコメント。
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