福島第一原発の処理水を基準を下回る濃度に薄め海洋放出する計画に関して、政府は先月IAEAより「国際的な安全基準に合致」という報告を受けていた。これを受けて国内の漁業者や各国への説明を続けながら具体的な放出時期を検討してきた。岸田総理は時期を判断する最終段階に入ったとして全漁連代表と昨日面会を行い、放出が数十年に渡っても国が安全性確保、風評対策に全責任を持ち対応すると強調し理解を求めた。漁業者側は「反対の立場に変わりはないが、科学的な安全性への理解は進みつつある」という認識を示した。面会後岸田総理は「引き続き漁業者との意思疎通が重要、政府を上げて寄り添った対応をしていく」とした。政府は今日関係閣僚会議を行い風評被害への対策を改めて確認、国内外で計画への理解が進みつつあるとして早ければ明後日にも放出を開始することを決定する見通し。