コメ価格が高止まりしている現状について江藤農水相に聞く。江藤農水相は「備蓄米を出して望んでいる結果が出ていない。消費者が求めているのは価格の低下であり、そのことが出来ていないことについては重く責任を感じている」などと話した。JA全中の会長が「高いとは思っていない」と発言したことについては「やはりこの1年という期間で倍になれば当然高い。ただ、農家の経営が厳しくなっていることも事実。だがあまりにもスピードが早すぎる。備蓄米を出しても下がらないことは私達は真剣に受け止めなければならない」などと述べた。今月のNHKの世論調査では「備蓄米を放出してもコメの価格は下がらないと思う」と答えた人が80%にのぼった。その背景には備蓄米が十分に行き渡っていない現状がある。原因について、江藤農水相は全体の量が増えたからといって、袋詰のコストや流通のコストなどを考えるとなかなかスピードが出なかった、などと分析。「しかし今回4回めは見直しをしたので成果がでることを期待している」などと述べた。
備蓄米の流通を円滑にするため、農林水産省は昨日、入札制度を改善することを決めた。1つめは備蓄米の買い戻し期限の延長。これまでの原則1年以内から原則5年以内に延長する。また、今年収穫されるコメは買い戻しの対象としない計画。もう1つが優先枠の創設。集荷業者のうち、すでに流通先の小売店が決まっている業者には備蓄米を優先的に売り渡す。今回の改善策の狙いについて、江藤農水相は「まずはスピードアップ。そしてできるだけ手にとって頂ける価格で出したい。今回申し上げておきたいのは精米しなくても美味しく食べられるということ。工夫しなければいけないが、精米しなければ流通させられない訳ではない。小売で玄米で出しても流通できる」などと答えた。
備蓄米の流通を円滑にするため、農林水産省は昨日、入札制度を改善することを決めた。1つめは備蓄米の買い戻し期限の延長。これまでの原則1年以内から原則5年以内に延長する。また、今年収穫されるコメは買い戻しの対象としない計画。もう1つが優先枠の創設。集荷業者のうち、すでに流通先の小売店が決まっている業者には備蓄米を優先的に売り渡す。今回の改善策の狙いについて、江藤農水相は「まずはスピードアップ。そしてできるだけ手にとって頂ける価格で出したい。今回申し上げておきたいのは精米しなくても美味しく食べられるということ。工夫しなければいけないが、精米しなければ流通させられない訳ではない。小売で玄米で出しても流通できる」などと答えた。