コメの価格は一般的に流通の過程で決まる。今年は各地のJAが農家に支払う概算金を引き上げ、新米を確保しようという動きが広がっている。JA全農新潟県本部ではコシヒカリを35%、JA全農あきたではあきたこまちを42%引き上げる方針。JAが仕入れたコメが複数の事業者を経て流通する過程で、様々なコストが段階的に上乗せされ店頭での販売価格が決まる。日本国際学園大学の荒幡教授は、8月までに品薄感が薄れていること、令和7年産のコメが少なくとも平年並みに確保できることといった条件が揃えば、5キロ3500円を下回る可能性はあると指摘している。石破総理は小野寺政調会長に、高止まりしている要因を検証し、価格抑制に向けた対策を検討するよう指示した。