手形や小切手を巡っては決済に時間がかかるうえに、受け取る側の企業の資金繰りに支障が出る場合もあるため政府が業界に廃止を呼びかけ、多くの金融機関が今後、新たな発行をやめる予定。こうした中、全国銀行協会は手形や小切手の決済をするシステムの運用を再来年4月に終了する方針を固めた。このシステムは3年前に紙の手形や小切手を交換する交換所が廃止されたことを受けて導入されていた。全国銀行協会は金融機関での取り扱いが減少することを踏まえてこのシステムの運用を終了し、今後は債権の記録や送金をネットワーク上で行う電子債権ネットワークの利用などを呼びかけることにしている。再来年4月以降も企業や金融機関どうしが手形や小切手を郵送するなどして交換することは可能だということだが、決済の電子化が一段と進むことになりそう。