全日空が今回導入した燃費がよくなるというフィルム「エアロシャーク」。サメの肌はV字状の溝がある小さな突起で覆われていてこれによって水流の抵抗が減り速く泳ぐことができる。凹凸がない場合は表面に気流の乱れができるが、凹凸をつけると気流がスムーズに流れることで空気の抵抗を少なくできる。サメの肌の仕組みに着想を得て、ドイツの総合化学メーカーなどが開発したもの。縦0.5メートル、横1メートルのフィルムを2000枚ほど使い、機体のおよそ7割を覆うことで年間で1機あたり、およそ250トンの燃料とおよそ800トンのCO2排出量が削減できるという。サメ肌のフィルムを貼った貨物定期便1機がきょうから就航し、来年の春から国際線の旅客機も1機就航する予定。旅客機と貨物定期便の双方でサメ肌フィルムを採用するのはアジアでは全日空が初めてとなる。成田空港の映像。ANA整備センター・松井宏司朗マネジャは「2機の改修機の効果を確認し3号機以降の拡大を検討していきたい」とコメント。