ANAは、来週運用を始める成田国際空港最大の貨物倉庫を公開した。これまで6カ所に分散していた倉庫を延べ床面積6万平方メートルを超える「第8貨物ビル」に集約した。倉庫には自動で貨物を運ぶロボット60台を初めて導入したほか、無人運転のフォークリフトなども取り入れ、自動化により人手不足に対応する。取り扱い可能な貨物量は年間50万トンと25%増え、アジアと欧米を結ぶ三国間貨物については成田空港での積み替え時間が40%短縮するという。成田空港が2029年に3本目の滑走路の運用を始め、国際ハブ空港を目指すのに先立ち貨物の強化を狙う。ANAの井上社長は、貨物事業を旅客との2本柱にして、将来的には世界トップ5に食い込む勢いで事業を伸ばしたいなどとした。